身体知研究会

身体技能を言語化する方法論の確立

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更新日 2020-01-24 | 作成日 2015-10-14

身体知研究会

第26回研究会を以下のように開催しました:

  • 日時:2018年 9月29日(土) 午前9時50分から15時10分まで
  • 場所:[東京大学 本郷キャンパス] 
  • 会場:教育学部棟109号室です。教育学部棟正面入口より入館後、右手に進んで下さい。すぐに教室番号が見えます。LinkIcon構内マップ
  • 参加費:無料
  • 予稿集  [ LinkIconPDF( 5 MB, 18 pages)] SKL-26]



招待講演

リハビリテーションに新たな視点で取り組まれている安田和弘先生をお招きしてお話を伺います.

The body-machine interface: a pathway for rehabilitation and technological assistance in people with neurological disorders

安田 和弘 先生 (早稲田大学理工学術院 理工学術院総合研究所)
[概要] リハビリテーションにおいて患者が獲得すべき運動スキルは,個体・課題そして環境の相互作用から組織化される.この観点からは,再組織化を成立させる要因として環境状況に応じて変化する感覚入力や認知的プロセスの適正化が重要な役割を果たす.しかしながら,脳損傷等が生じることで感覚入力や認知的プロセスが破綻した事例では,知覚-運動循環の不全から相互作用が阻害される.本研究では,感覚増幅技術や没入型仮想空間を用いて,”身体-環境の接点を人工情報により構築する”ことで相互作用を補完・促進するインタフェースの開発を行っている.本講演では研究開発を描写するいくつかの事例を基に,分野横断的に議論したい.

一般講演 4件

 ○吉岡 杏奈, 藤波 努 (北陸先端科学技術大学院大学)
聴覚フィードバックを用いたランニング練習支援システム
[LinkIcon[PDF]SKL-26-01 (pp. 1-4)
[概要] スポーツにおける練習は常に指導者がついた状態で行うことが難しく,また個人練習では自分自身の動作の良し悪しを判断することは難しい.そこで本研究では小型センサと小型コンピュータを用いた練習支援システムを構築し,聴覚フィードバックによるランニング練習支援を行う.本システムはランニングの際の足の動きに着目し,左右の着地バランスや接地時間等をもとに左右の音圧変化やテンポの変化といったエフェクトを加えた音楽をフィードバックすることで練習者に自身の動作を知覚・修正させる.

○青野 裕生(東京工芸大学), 大海 悠太(東京工芸大学), 児玉 謙太郎(神奈川大学),山際 英男(東京都立東部療育センター), 山本 正彦(東京工芸大学)
骨格情報とアンケートによるスラックライン上での片足立ちバランスの判別方法の検討
[LinkIcon[PDF]SKL-26-02 (pp. 5-6)
[概要] 深度センサを用いてスラックライン上での片足立ち時の全身の骨格データを計測,アンケートをとりデータとの比較を行ない,バランスを崩した点の判別やバランスをとる戦略について示唆を得た.

○高橋唯, 松田浩一 (岩手県立大学大学院)
和太鼓における3段階動作の定量的分析に関する一検討
[LinkIcon[PDF]SKL-26-03 (pp. 7-12)
[概要] 本研究では,和太鼓のバチさばきにおいて指導が行われている3段階動作に着目し,3段階動作を客観的に評価する手法について検討した.手の甲に付けた角速度センサを用い,その角速度の変化量を分析することによって,数値的な分析の可能性が示唆された.

○安藤大地 (首都大学東京)
クラシック音楽演奏家のジャズ音楽のフレーズ認知に関する調査と考察
[LinkIcon[PDF]SKL-26-04 (pp. 13-18)
[概要] クラシック音楽の演奏家を対象に,ジャズの演奏のコピーを楽譜ベースで行う際の音取りの段階で,強拍をクラシックのスタイルとジャズのスタイルに変更しながら音取りの過程を記録するという調査を行った所,強拍の違いでフレーズの把握が異なっていることがわかった.
 

発表なしで聴講のみ希望される場合

参加申込先:skl-reg(at)jaist.ac.jp
上記(at)部分は@マークに置き換えてください

下記のフォームに必要事項を記入してお送りください.(9月26日水曜日まで)

(1)参加者氏名:
(2)参加者連絡先
氏名:
所属:
E-mail:

聴講申し込みは必須ではありませんが、配付資料の部数を事前に把握したいのでたとえ前日でもご連絡いただけると助かります。
  

プログラム (敬称略) 

09:50 - 10:00 開会
10:00 - 12:00

  1. 吉岡 杏奈, 聴覚フィードバックを用いたランニング練習支援システム
  2. 青野 裕生, 骨格情報とアンケートによるスラックライン上での片足立ちバランスの判別方法の検討
  3. 高橋唯, 和太鼓における3段階動作の定量的分析に関する一検討
  4. 安藤大地, クラシック音楽演奏家のジャズ音楽のフレーズ認知に関する調査と考察

12:00-13:30 休憩(昼食)
 
13:30-15:00 招待講演::安田 和弘 先生
The body-machine interface: a pathway for rehabilitation and technological assistance in people with neurological disorders

15:00-15:10 閉会 


昼食に関するお知らせ

土曜日はキャンパス周辺で食事できるところが少なく、構内食堂をご利用いただくのが便利なようです。弁当などを持参してご来場いただくのもよいかと思います。

 
SIG-SKL 身体知研究会 
主査(代表) 藤波 努 (北陸先端科学技術大学院大学)
主幹事 諏訪正樹 (慶應義塾大学)
幹事 

大武 美保子 (理化学研究所)
大海 悠太 (東京工芸大学)
児玉 謙太郎 (神奈川大学)
清水 大地 (東京大学)
橋詰 謙 (大阪大学)
松浦 慶総 (横浜国立大学)
松田 浩一 (岩手県立大学)

 

問い合わせ先

 skl-reg(at)jaist.ac.jp

 上記(at)部分は@マークに置き換えてください




































 
吉岡 杏奈



青野 裕生




高橋唯