身体知研究会

身体技能を言語化する方法論の確立

HOME | 活動概要 | 第1回研究会の報告

更新日 2020-01-24 | 作成日 2015-10-14

身体知研究会(第1回)

第一回研究会を以下のように開催しました:

  • 日時: 2008年 9月16日 13:30-17:20
  • 場所: 東京・キャンパスイノベーションセンター5階509
  • 参加費: 無料
  • 予稿集: [LinkIconPDF(6.3MB)] SIG-SKL-01 (24 pages)

招待講演

加藤貴昭(慶應義塾大学環境情報学部)
知覚-認知スキルの研究動向
[LinkIconPDF(51KB)] SKL-01-05 (pp. 22-24)
[概要] 最近注目されている熟練パフォーマンスアプローチの枠組みを取り上げながら,主にスポーツにおける知覚-認知スキルの研究動向を概観する.

一般講演

八田原慎悟, 藤井叙人, 風井浩志, 古屋晋一, 片寄晴弘(関西学院大学)
テレビゲーム熟達者の超絶技巧に関わる脳活動
[LinkIconPDF(2.3MB)] SKL-01-01 (pp. 1-6)
[概要] テレビゲーム実施中の前頭前野における活動量の低下は認知機能への影響との関連で議論されてきたが,筆者らは最近,テレビゲーム実施時の熟達者の脳活動の上昇を報告した.本稿では,熟達者が新規ゲーム課題を学習する際の脳活動および運動技能の変化について報告する.

西野順二(電気通信大学システム工学科)
スキルトロニクスな道具
[LinkIconPDF(0.6MB)] SKL-01-02 (pp. 7-12)
[概要] 発表タイトルのスキルトロニクスは、道具を使用する人間にも一定の負担として獲得可能なスキルを仮定・要求したうえで人工物を設計し、トータルシステム目標のよりよい達成を目指す、人に優しくない設計モデルである。

西山武繁, 諏訪正樹(慶應義塾大学)
身体運動時の姿勢変化の分節化によるスキル熟達支援
[LinkIconPDF(1.7MB)] SKL-01-03 (pp. 13-16)
[概要] 身体運動スキルの熟達過程において、競技者が自らのパフォーマンス間 の差異や共通点に気付くことは極めて重要である。本研究は身体運動を 姿勢変化に基づいて分節化し、競技者の気付きを促進することを目指し た。

古屋晋一, 片寄晴弘, 木下博(関西学院大学 理工学研究科)
ピアノ打鍵動作の熟練技能:「重量奏法」の科学的検証
[LinkIconPDF(0.8MB)] SKL-01-04 (pp. 17-21)
[概要] 重力を利用して打鍵する「重量奏法」は、百年以上の間、ピアノ打鍵動作における熟練技能であると考えられてきた。本研究では、逆動力学計算と筋電図解析により、重量奏法が一流ピアニストのみが用いる運動技能であることを、世界で初めて実証することに成功した。

プログラム

13:30-13:40 開会挨拶
13:40-14:15 八田原慎悟ほか, テレビゲーム熟達者の超絶技巧に関わる脳活動
14:15-14:50 西野順二, スキルトロニクスな道具
14:50-15:00 休憩
15:00-15:35 西山武繁ほか, 身体運動時の姿勢変化の分節化によるスキル熟達支援
15:35-16:10 古屋晋一ほか, ピアノ打鍵動作の熟練技能:「重量奏法」の科学的検証
16:10-17:10 加藤貴昭, 知覚-認知スキルの研究動向
17:10-17:20 閉会挨拶