身体知研究会

身体技能を言語化する方法論の確立

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更新日 2023-06-04 | 作成日 2023-06-04

第40回身体知研究会

研究会を以下のように開催いたしました。

  • 日時:2023年7月1日(土)13:00-17:00
  • 場所:東京工芸大学中野キャンパス1号館1204教室(ハイブリッド開催)
    https://www.t-kougei.ac.jp/access/#nakano
    オンライン参加の方だけでなく,現地参加者の方もTeamsウェビナーに接続するハイブリッド形式を試行いたします。Teamsウェビナー参加環境およびヘッドセット等を持参して頂くようお願いいたします。
    (発表・参加申込の最後の画面にTeamsウェビナーへの登録についてのご案内が表示されます)
  • 参加費:無料
  • 予稿集: LinkIconPDF(22 pages, SIG-SKL-40)

特集テーマ

企画テーマ:スポーツ指導と身体知
企画者:大海 悠太(東京工芸大学)

我々は一人一人違う身体を持っているにもかかわらず、その動かし方などについてある程度の共通認識を持って対話をしている。しかしスポーツの現場では、選手は個々の身体感覚を研ぎ澄ませており、個別に寄り添った指導が必要となるだろう。

現代では、小型化がすすむ加速度センサの利用や、姿勢推定技術を用いたカメラ映像解析など、さまざまな計測技術により集められた客観的データがスポーツ指導に取り入れられている。その客観的データの解釈や、どのように指導に取り入れたらよいのかなど、客観性と主観性を結びつける実例は、特にスポーツの現場で見られる。招待講演では、運動生理学、コーチ学が専門であり、大学で駅伝指導をしている山本正彦氏を招待し、「駅伝指導におけるコーチングと身体知」について講演していただく予定である。

身体感覚の伝達方法や、選手の個別性に対応した指導法、選手間での協調学習、運動生理学的な知見など、スポーツ指導の現場と身体知の関係について議論していきたいと考えている。

あわせて、企画テーマに関連の深い発表も募集する。上記の研究テーマに関連する発表を歓迎するが、これにこだわらず広く身体知に関する研究も歓迎する。

招待講演者:
- 山本 正彦氏(桜美林大学健康福祉学群)
- 武田 一氏(桜美林大学健康福祉学群)
- 福永 勝彦氏(桜美林大学スポーツ推進センター)
タイトル:駅伝指導におけるコーチングと身体知

プログラム

【2022年度身体知研究会受賞講演】
13:05-13:15 古川記念賞 
「詩はどのように書かれるのかー体感と情景を架橋する記憶ー」
受賞者(所属):今宿未悠(慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科)・諏訪正樹(慶應義塾大学環境情報学部)

13:15-13:25 若手奨励賞
「身体動作と発話の意味性に着目した演劇作品の主観的分析手法の提案」
受賞者(所属):熊谷啓孝(慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科)、諏訪正樹(慶應義塾大学環境情報学部)


【招待講演】
13:25-13:30 開会/企画テーマ「スポーツ指導と身体知」趣旨説明
大海 悠太(東京工芸大学)

13:30-14:40 招待講演「駅伝指導におけるコーチングと身体知」
山本 正彦,武田 一,福永 勝彦(桜美林大学)
講演概要:
スポーツには、芸術と科学の二つの側面が混在する。前者は見る者に感動を与え、後者はパフォーマンスの改善に寄与する。その中で駅伝の指導とは、個人競技の長距離走という視点と、(矛盾するようだが)チームスポーツとして駅伝を捉える考えが必要になる。言い換えれば、個々の競技力を伸ばすことと、その延長で集団としてチーム力をつけていく作業が駅伝のコーチングになる。  今回 “身体知”の観点から、桜美林大学駅伝チームのアプローチを紹介する。われわれはスポーツ科学の見知、そして客観的な目で競技記録を見つめて選手の立ち位置、走力を検討している。その具体例を示す。また実践している指導の背景にあるエビデンスや、選手の成功事例を示す。  講演当日は、資料を概観しながら「かけっこの身体知」を考察してみたい。

14:40-14:50 休憩(10分)


【テーマ関連発表】(2件:発表25分+質疑15分)
座長:堀内隆仁(慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科)

14:50-15:30 「画像に基づくけん玉指導支援システムの実現に向けた簡易MoCapによる動作分析」
坂部 朋哉,菊地 真人,大囿 忠親
LinkIconPDF

15:30-16:10 「データと映像を用いたジムカーナ走行の振り返り」
時兼 隆祐,中小路久美代
LinkIconPDF

16:10-16:20 休憩(10分)


【一般発表】(1件:発表25分+質疑15分)
座長:山田 雅之(九州工業大学)

16:20-17:00 「ドローイング学習支援システムにおける自動評価機能の実装に向けたアウトライン描画段階に対する定量的特徴の解析および同定アルゴリズムに関する基礎的検討」

 浅井 雄大,香山 瑞恵,舘 伸幸,永井 孝
LinkIconPDF

17:00 閉会


発表・聴講募集

  • 聴聴講申込期限:2023年6月29日(木)(延長しました)
  • 研究会開催日:2023年7月1日(土)

SIG-SKL 身体知研究会

主査(代表) 松浦 慶総 (横浜国立大学)
主幹事 大海 悠太 (東京工芸大学)

幹事
伊藤 毅志 (電気通信大学)
榎本 美香(東京工科大学)
香山 瑞恵(信州大学)
児玉 謙太郎 (東京都立大学)
清水 大地 (東京大学)
白水 始 (国立教育政策研究所)
諏訪 正樹 (慶應義塾大学)
永井 孝(ものつくり大学)
堀内 隆仁(慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科)
松田 浩一 (岩手県立大学)
山田 雅之(九州工業大学)

連絡委員
橋詰 謙 (大阪大学)
藤波 努 (北陸先端科学技術大学院大学)

問い合わせ先

jimu(at)sigskl.org
上記(at)部分は@マークに置き換えてください。